しゃがぁについて

 今、声高に持続可能な開発目標SDGsが叫ばれていますが、この根底にある価値観は、「発展を続けること」にあります。

 当然、発展、発達をとめないことは、”絶対的な是”として考えられています。
 世界中の多くの人々がこれに沿った未来に幸せを実現しようと努力してきました。
 人々は便利な生活を道具を発展させることで実現しようと物質文明を築き上げ、今の便利な世の中を享受しいますが、その一方で、移動を常とするが故に物質を多く所有できず、時々の自然変化に翻弄されながら、極端に人口密度が低いために周囲に誰もいないところでたった独りで生き抜く知恵と経験、能力を身につけ、同時にミニマムでありながら高度な物質文化を生み出し、
それでいてそれを楽しみ抜く豊かな精神文化を築き上げ、現在に伝えているのが遊牧民です。

 彼らを取り巻く自然環境では、人も馬も羊もイヌも、草も木も花も、地面の上では平等に存在し、そのときの力関係においてのみ、支配関係や所有関係が生まれ、そしてなおかつ、その関係もまた激しく変わりゆく自然と同じで、常に変化しうる、決して永続的、もしくは固定的な支配関係や所有は継続しないと考えられています。人は絶対強者ではなく、何の権利も持ち得ない、ただの命として、他の命と平等に存在していると考えられています。

 そんな彼ら遊牧民にとって土地とは?家畜とは?自然とは?生とは?死とは?なんなのでしょう?

 当NPO法人は、モンゴル、カザフ、トゥバ遊牧民たちの生活の様子を取材、記録し、様々な形で後世に残し、かつ、広く伝えることを目的として活動しています。

 遊牧文化とは仕事や経済活動というより、生き方・生き様であり、それは高い精神文化によって支えられてきました。遊牧民になろうといって、なれるものでもなく、遊牧世界で生き抜いた結果、気がついたら遊牧民と呼ばれる資格が与えられるものです。ですから、我々には同じことは出来ないかもしれません。いや、きっと出来ません。でも、その生き方を支える考え方、哲学からは多くのことを学べるし、彼らの文化、哲学を知ることで人類の取り得るもう一つの発展の可能性に気づけるのではないか?と信じて、様々な活動をしています。
 コンサートや文化講座「遊牧民の噺」シリーズ、複合イベント「遊牧民ひろば」や「シルクロードひろば」、教育機関などでの各種出前授業、写真展や民具展示など、様々な形態で、時に真面目に学術的に、時に子どもたちと一緒に愉しめるイベントを全国各地で開催しています。ご希望、ご依頼ありましたら、お気軽にお声かけください。

NPO法人北方アジア文化交流センターしゃがぁ
理事長 西村 幹也
〒044-0131 北海道虻田郡京極町川西304-4
050-3553-0302
npo@shagaa.com
https://www.shagaa.com
https://www.facebook.com/NPO.SHAGAA


NPO法人北方アジア文化交流センターしゃがぁ

NPO法人北方アジア文化交流センターしゃがぁ

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全国での「遊牧の民の調べコンサート」や各種テーマによる写真展開催、情報紙しゃがぁ発行、スタディツアー、博物館運営など、様々に遊牧文化を伝えることを目的としたNPO法人です。

[異文化と関わることの意味]当法人は異文化を知ることで、自分たちの生活を更に豊かにしたいという思いをもって活動してきました。ですので、今の社会の風潮、流れに大いに恐怖を感じています。そもそも日本国内において、国民が自己表現出来なかったり、生活が苦しかったりするのは、外国人の方々のせいではありません。国民の利益を守り、増進するために選ばれたはずの公僕たる議員たち、為政者たちが、するべきことをせずに、無能なだけ、もしくは権益に浴しまくり、それを仲間内で山分けしようとしているだけです。問題にするべきはそこで、日本人としてというのであれば、こんなのを代表に選び、ここに至るまでの過程を放置してきた自分たちを大いに恥じ、改めるべきです。安易に、社会問題の責任を他人に押し付けるのは恥じるべき行為です。日本人ファーストを掲げて大衆、民衆の権利を守るなどと、耳障りのいいことが聞こえてきます。つまり、いまの社会は日本人セカンド以下だということのようですが、その根拠の多くは真っ赤な嘘、もしくは意図的にあやふやに、「~かもしれない」を煽るやり方で、とにかく票取りに見境のない言動を繰り返しています。彼らの流すデマをまとめたサイトも多々ありますし、公機関が、しっかりと事実確認をした上で間違いを指摘しています。日本人ファーストを掲げる政党の憲法改定案では、ファーストに扱われるのは天皇と国です。国民は国を護持するための義務を負うというのが目指す社会です。日本には日本の素晴らしさがあります。それを失っていいなどとはいいません。相互理解が必要で、そこにはファーストもセカンドもありません。むしろ、我々日本人だって日本の何を知っているのでしょう?当法人は、モンゴル人、カザフ人、トゥバ人ら、北アジアの遊牧文化の担い手民族たちを紹介してきました。その過程で、「イスラム国を指示してるのか?」と抗議をされたり、遊牧民の家畜の扱い方が虐待的だと非難されたりしたこともあります。しかし、これらは、すべて、当事者たちに関する無知が引き起こすことです。刊行された書物であっても、実に低レベルに対象と関わって、自分勝手な解釈で書き記したものがあります。「モンゴル人は時間を守らない」とか、「モンゴル人は自分勝手だ」とかと、彼らが彼らの生活圏で何をどうしようが自由だろうに、よそ者がそこで思った通りにならないからと批判するのは、これまた、無知を晒しています。当法人は、時々、遊牧文化を抹殺するがごとき行動やその行為者に対し、あきらかに対立姿勢をあらわにします。それは、人類規模における権利や平等を侵害する侵略行為だからです。絶対にそれにくみすることは出来ません。黙っていることも、それを暗黙に認めることになりますので、態度ははっきりと表します。人の権利を奪うことも一つの権利だなどという、屁理屈を許すと、それは戦争状態を許すことになります。自分が生き残るために、人を殺すことが許されるという極限状態が戦争状態です。これを日常の常態にしてしまったら…それはまさに地獄です。すでに社会は、世界は地獄なのかもしれません。でも、だからといって、皆が鬼や修羅になっていいのでしょうか?他者を理解しない姿勢は「俺を大切にしろっ!」を声高に叫ぶにいたり、安易な問題解決を目指すことになります。つまり、抹殺、もしくは弾圧。で、あなたは大切にされましたか?というと、みんなで大声を出せたという自己満足しか残らず、そういう声を利用した側が、権力を得て、好き勝手をはじめるんです。日本人ファーストを支持しても、我々は大切はされないでしょう。せいぜいはした金をつかませられて、捨てられます。異文化無理解、他者差別や弾圧、純粋主義や選民的な思想が何を生み出してきたのか?歴史を見れば明らかです。破滅、破局しかありません。近年のAI 研究の結果として、人間の知性とは予測する能力によって生み出され、発達するそうです。そしてそれらは言葉によって紡ぎ出されます。さらに言葉は経験などの外部刺激によって蓄積されます。AI は人々が利用する膨大な量の言語、言語の繋がり方を、インターネットなどを利用する人々たら情報として蓄積して、次に繋ぐべき言葉を予測して紡ぎ出しているのだそうです。つまり、自分たちが知らずにきた言語、文化にふれて、学び、情報を集積することは、本来的に備わっていた自分の未知なる部分、可能性を見いだすきっかけになります。社会や世界に閉塞を感じているならば、いままでの自分のままに第1に守るのではなくて、他者からしらなかったことを学ぶ方が進歩的な考え方だと思います。当法人は、そのブレイクスルーを起こすきっかけとして遊牧世界、遊牧文化を紹介してきました。知らなかった価値観、世界観はきっと多くの人々が紡ぎだす言葉をゆたかなものとし、新しいなにかを生み出す力となるでしょう。自分と異なるものを理解もせずに退け、遠ざけるにとどまらず、排斥するなど、人類の発展発達に対する冒涜的行為です。しかも日本人ファーストに異を唱えるものを暴力で排斥するなど、もっての外です。「日本人じゃないのか‼️」「日本人なら‼️」といって、もしくはそれを笠に着て、非力な個人を組織ぐるみで封殺するなど言語道断です。非国民と言って狂信的に人々を弾圧した歴史が何をもたらすのか…。ですから…日本人ファーストという言葉や姿勢での社会変革には真っ向反対します。当法人は、つねに、多くの人々が、相互に刺激を受け合う機会、場所を作り、そこでやりとりされる情報と経験が蓄積された先にある、大いなる人類知性の創造にわずかでも寄与していきたいと考えます。どうぞ、今後とも、よろしく御支援のほどをお願い申し上げます。 #異文化 #異文化理解 #外国人 #外国文化 #日本人ファースト #国際協力 #国際理解 #差別 #参院選 #文化活動 #モンゴル #カザフ #トゥバ See MoreSee Less
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【できました!印刷に出しました!】お待たせしまくってました法人会報しゃがぁvol.60-62。印刷に出しました。限定100部になります。現時点でvol60までの会費納入をいただいている賛助会員(年会員費2000円)の方々に郵送します。現時点で非会員で今年度(2025年度)からの入会を希望の方には今年度会費(vol.60-62分)は3500円で、来年度以降は年会費(vol.63分)は2000円となりますので、合わせて5500円となります。vol.63は通常どおりの32ページ立てになります。お試し講読でvol60-62合併号のみお買い上げの場合は3500円です。以下、URLにてお申し込み下さい。お申込を頂いた後、クレジットカード決済用のURLをこちらから送付しますので、その案内に従ってご精算ください。www.shagaa.com/index.php/join/joinus<しゃがぁvol60-62>A4サイズ フルカラー1p:草原の音楽家 ドルジパラム2p-35p:遊牧文明とは何か?36p-49p:コロナを越えて50p-73p:いつまでも、行き続けたい…、会い続けたい… 2023年夏~2024年秋のタイガで。74p-75p:丸一日がヒツジだった日…76p-85p:Photogallery ウランバートルに思う86p-89p:新しい活動拠点作りました!90p-93p:2022年9月~2025年4月末 活動報告94p-95p:NPO法人しゃがぁの事業紹介96p:編集後記下のURLから見本版がダウンロードできますgofile.me/7a7SY/JXpSr0fpb See MoreSee Less
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